日常的に使うガラスのグラスは、ガラス製ということもあり、定期的に割れてしまいます。割れにくいグラスとして強化ガラス製のDURALEXが発売されています。10年以上使用してのレビューです。

DURALEXは強化ガラス製のグラスで、フランス製になります。落としてもなかなか割れることはなく使い続けることができます。また、熱にも強く、耐熱・耐冷温度はマイナス25℃~100℃になります。一般的な飲み物を入れるだけであれば、問題ありません。
食器洗い機にも使用でき、耐久性が高いことからカフェなどの飲食店でも使用されています。
実際に長期間使用していても、ほとんど割れることなく同じグラスを使い続けることができています。
DURALEXはフランス製で、フランスだけでなく欧米でも一般にも広く使用されているグラスです。


デザイン

様々なデザインのグラスがラインナップされています。ピカルディとプリズムは、カフェなどでよく見かけます。

↑ピカルディ


↑プリズム


耐久性

全面強化ガラスにより、一般的なガラスと比較するとかなり強度が高く、少し落としたりぶつけたぐらいでは割れません。
割れる時には、全面強化ガラス製なので細かい破片となって割れ、破片が鋭利になりにくいという特徴もあります。ただ、破片が鋭利でないとはいえ、素手で拾うとケガはします。



使用してのレビュー



とにかく割れにくい

全面強化ガラスを使用しているので、とにかく割れにくいです。何回か絨毯のある床に落としたこともありますが、偶然かもしれませんが割れることはありませんでした。
耐熱性にも優れ、入れ立ての緑茶をDURALEXグラスに注いでも特に割れることなく使用することができます。
割れにくいため、日常的使いのグラスとしての使用感はかなりいいと思います。


割れる時は、突然割れることもある

食器洗い機を使用しても、特に割れることはありませんが、使用していると徐々に細かいキズがついていきます。
この細かいキズが問題となります。一般的なガラスでもキズが入ると徐々に強度が落ちてきます。ただ、その場合はほぼガラス自体が薄くなることによる劣化です。しかし、全面強化ガラスは特殊な製法により、表面と内部で異なる応力が釣り合った状態です。表面の層より深いキズがつくと釣り合いが一気に崩れ、割れることになります。つまり、ギリギリまでキズがついている場合は、グラスを落とさなくても、飲み物を入れた温度変化程度でも突然割れることがあります。





破片は細かいが、危険性もある

インターネットでも、DURALEXが突然割れたしたという記事がたくさんありますが、全面強化ガラス製であるために起こる事です。
そして、割れ方は粉々に砕けます。ガラス内部のエネルギーが解放されるため、割れるというより破裂します。一般的なガラスのグラスをシンクに落として割れた場合は、破片はシンク内に飛び散りますが、DURALEXのグラスは、天井方向にも飛び散るため、シンクの外にまで破片が飛び散る事もあります。

↑一般的なガラスのグラスが割れる時のイメージ


↑全面強化ガラスのグラスが割れる時のイメージ

全面強化ガラスの破片自体は、一般的なガラスよりは鋭利ではありませんが、それでもケガをします。そして、飛び散る範囲は、予想以上なので掃除しきれずに床に落ちていることもあります。
小さな子供がいる家庭では、特に注意が必要で、知らない間に落ちているガラスの破片を口に入れて飲み込んでしまい、消化管穿孔を起こしてしまう危険性があります。

実は、全面強化ガラス製の食器は日本国内では安全性のため、製造されていないそうです。飲み口のみが強化ガラスとなっている、部分強化ガラスのグラスは販売されていて、割れる時は普通のガラスと同じように割れるため、破片が飛び散りにくいようです。


↑全面強化ガラスのグラスのイメージ

↑飲み口のみ強化ガラスのグラスのイメージ


日常使いには最適、ただし…

DURALEXのような全面強化ガラスのグラスは、割れにくく、日常使いしやすいグラスです。ただ全面強化ガラスの特性を知った上で、キズが増えてきたら割れてなくても破棄するようにして、突然の破裂が起こらないように気をつける必要があります。


※画像は『一般社団法人日本硝子製品工業会』のホームページより引用