最近のレースゲームは、まさにシミュレーターと呼ぶにふさわしいぐらいに、グラフィックも挙動もかなりリアルになってきています。さらに、PS4で発売されているグランツーリスモスポーツはeSportsと呼ばれて国体種目になる程、競技性が確立したゲームとなっています。ゲーム自体がリアルになっているのであれば、コントローラーもリアルであればさらに、没入感が増します。私はPS4、PS5用にハンドル型コントローラーのT300RS GT editionを使用しています。


グラフィックもかなりリアルになったグランツーリスモ最新作
『グランツーリスモsports』



ハンドル型コントローラーとは



ゲームは、一般的にはゲーム機に付属しているゲームパッドでしますが、ゲームによっては専用コントローラーが発売されています。ゲームセンターなどではレースゲーム用の筐体でプレイすることで、没入感が増しています。家庭用でも、ハンドル型コントローラーでレースゲームをすることで、リアルな車の操作性を再現することができます。ハンドル型コントローラーは、ハンドル部分のモノもありますが、多くの場合はアクセル+ブレーキ(+クラッチ)のペダル部分が付属しています。


ハンドル型コントローラーのメーカー


今回紹介するT300rsはThrustmasterというメーカーですが、他にロジクールやFanatecなどが有名なメーカーです。Thrustmasterはミドルスペックのハンドル型コントローラーを出していて、ロジクールはややライト層向け、Fanatecはハイスペックな印象です。



主に上級者向けの製品のFANATEC


ゲーミングデバイスを数多く販売するLogicool


ハンドル型やフライトスティックなどを販売するTHRUSTMASTER

拡張できる周辺機器も発売されていますが、基本的には同じメーカーのモノでそろえる必要があります。なので、ハンドル型コントローラー購入する際には周辺機器もチェックする必要があります。



THRUSTMASTERのT300RSの周辺機器。
ペダルやハンドル部分の交換、シフトレバーなどで拡張できる

対応するハード


ゲーム機に使用する場合は、対応しているかを確認する必要があります。PS5ではPS4用の周辺機器も使用できるようになりました。ただ、PS3以前の周辺機器には対応していません。また、XBOX seriesX/Sでは過去のXBOXシリーズの周辺機器がすべて使用できるとアナウンスされています。これまでは、ゲーム機本体の世代交代で、次世代機が出る度に、周辺機器も買い替える必要がありましたが、この方針変更はかなり助かります。永く使えるという意味で、高額な周辺機器を購入する決心がつきやすくなります。
また、ほとんどのゲーム機用のハンドル型コントローラーは、PCでも使用することができます。ただ、XBOX seriesX/SとPS5の両方に対応したハンドル型コントローラーは発売されていないので、それぞれに購入するか、非公式の変換アダプターを使用する必要があります。
私は、PS5はT300RS GT editionを使用して、XBOX seriesX/Sには同メーカーのTX Racing Wheel Ferrari 458 Italia Editionを使用しています。ハードはほぼ同じで、認識チップの違いのようです。このため、THRUSTMASTERの周辺機器も共通して使用することができます。


PS4/PS5対応の T300RS GT edition



XBOX seriesX/S /XBOX ONE対応のTX Racing Wheel Ferrari 458 Italia Edition


T300RSについて

T300RSは、THRUSTMASTERが発売しているハンドル型コントローラーです。周辺機器も豊富で、やる気になってきたら買い足していくことができます。さらに上位機種として、T500やT-GTⅡなどもあります。周辺機器に互換性があるので、上位機種への買い替えでも周辺機器が無駄になりにくいです。T300RSはフォースフィードバック機能付きで、ゲーム内の路面の状況やタイヤのスリップなどを伝えてくれます。フィードバックの強さも、最大にするとかなり強く、私はグランツーリスモスポーツではフィードバックのレベルを4に設定しています。上位機種では、フィードバックの強さがさらに増しますが、一般的な使用であればT300RSで十分な強さだと思います。また、実車同様にハンドルは1080度まで回転するので、ハンドルの切角などもリアルに体感できます。


T300RSでは、ブラシレスモーターとベルト駆動により、
フィードバックの強さと静穏性を両立している


回転角は、実車と同様に1080度となるため、ハンドルを切る角度もリアル

私が使用している、T300RS GT editionは、ハンドル部分にグランツーリスモのロゴが貼られたものですが、それだけはなく同梱のペダル部分がクラッチペダルがある3ペダルになっています。

実際に使ってレビュー

使用環境は、rossomodelloが販売するレーシングコクピットの GTD speciに設置して使用しています。シフトレバー(TH-8A)も設置しています。


XBOXseriesXで使用するときは、TX Racing Wheel Ferrari 458 Italia Editionに付け替えますが、ペダル部分の端子とシフトレバーの端子は共通のため、ハンドル部分のユニットを交換すればよいだけになっています。これは、全てのユニットをTHRUSTMASTERに統一しているからできることで、大変便利です。
動作音はハンドル部分の音はそれほど大きくはありません。深夜にプレイしていてもそれほど気にはなりませんが、どちらかというと、アクセルとブレーキの踏む音(特に踏み外した時)がうるさいぐらいです。
運転している感覚は、フィードバックもあるためかなりリアルです。コントローラーで操作しているとき以上に、路面の状態やタイヤのスリップなどを感じることができます。コントローラーではハンドルの切り角には補正が入っていましたが、ハンドル型コントローラーでは補正がなく、さらに細かく調整ができるため走りやすいと思います。

これまでは、ゲーム機の世代毎にコントローラーも買い替えとなっていましたが、後方互換となったので、長く使えるようになりました。よりリアルなゲーム体験ができるようになるため、レースゲームではハンドル型コントローラーはなくてはならない物だと思います。