ROLEX(ロレックス)デイトナ ref.116520  ホワイトです。いわゆる高級腕時計です。
もちろん、時計マニアの方々からすれば、価格は入門クラスだとは思いますが、一般的には高級腕時計に分類されます(はずです)。


高級腕時計をつけるということ

高級腕時計は基本的に機械時計になります。機械時計とはゼンマイを動力に歯車を組み合わせて時間を表示する時計です。電池を動力にしているクォーツ時計とは根本的に異なります。性能としては、使い勝手や時刻の正確さを含めてクォーツ時計が勝ります。ソーラー電波時計やソーラーGPS時計が正確な時間を知るという機能としては最強だと思います。
では、なぜあえて機械時計を使う必要があるのでしょうか。機械時計は構造や製造過程によって価格が高くなってしまいます。一方、腕時計は時間を知るための機械というだけではなく、装飾品としての役割を果たします。そして、装飾品としては価格が高いことは一つのメリットになります。価格が高いからこそ身に着ける価値が生まれるのが装飾品です。そして、それはクォーツ時計にはできない価格帯です。もし、クォーツ時計が100万円しても、その価値を見出せないため売れないと思います。つまり、高級時計は機械時計のみに認められたものなのです。


高級腕時計のブランド



・ROLEX(ロレックス)

高級腕時計の王道のブランドです。車で例えるならMercedesBenzと言ったところでしょうか。誰もが知っていて、ブランドとしても一定の地位を築いています。
価格は30万円~あります。同じモデルであっても、ケースの素材、文字盤の素材や装飾によって価格は大きく変わります。


・OMEGA(オメガ)

ROLEXと並んで知名度が高いのがOMEGAです。最初に高級腕時計を買おうとすると、ROLEXとOMEGAで悩む人が多いです。同様の製品であれば、ROLEXより価格はやや控えめです。ブランドイメージは、ROLEXより若い層に受け入れられている印象です。車で言ったらBMWと言ったところでしょうか。
潜水記録達成した「シーマスター」、月面着陸した「スピードマスター」などのブランドストーリーもあります。


・HUBLOT(ウブロ) 

比較的新しいブランドですが、多くの著名人や芸能人に愛用され、さらに多くのプロスポーツ選手とパートナーシップを結んでいるため、成功者のブランドとして浸透しています。フュージョンといわれる複数素材を組み合わせる手法により、独創性のある時計を送り出しています。


・グランドセイコー
日本が誇る高級腕時計です。一般用のセイコー時計で培われた技術を使って最高の技術で作られています。ただ、時計に詳しく無い人にはセイコーの時計にしか見えません。分かる人には分かってもらえる玄人向けブランドです。


・TAG HEUER(タグホイヤー)

・BREITLING(ブライトリング)


TAG HEUERは自動車レースから、BREITLINGは航空業界から発祥した時計ブランドです。どちらもクロノグラフで有名です。なので、デザインはスポーティーなものが多く、必然的に若い人や、スポーツマンが多く愛用しています。



・Patek Philippe(パテックフィリップ)

・Vacheron Constantin (ヴァシュロンコンスタンタン)


・Audemars Piguet(オーデマピゲ)


雲上の高級時計ブランドです。高級腕時計の御三家です。車ならフェラーリ・ランボルギーニ・ポルシェです。時計好きにはたまらないブランドです。その分価格も雲上です。外車1台分~ぐらいの価格になります。しかし、一般の人にはその価格が伝わりにくいです。もちろん、人に自慢するために腕時計をするわけではないのですが。

他にもIWCFranck Muller(フランクミュラー)OFFICINE PANERAI(パネライ)など、千差万別なブランドがあります。しかし、多くの人は価格、知名度から、入門編として最初の一本としてはやはりロレックスかオメガに落ち着くのではないでしょうか。
私も、そういう意味で無難なロレックスを購入しました。


ロレックス デイトナ


ロレックスにもいろいろなモデルがありますが、クロノグラフが好きなのでデイトナにしました。デイトナの文字盤には白と黒がありますが、スーツに合わせるために白文字盤の物を購入しました。ロレックスの中でも、デイトナは最安のステンレスモデルでも100万円前後と最高価格のシリーズになります。そして、生産数というか入荷数が極めて少なく、ステンレスモデルでは入荷待ち(予約不可)である正規店が多く、百貨店では外商のお得意様しか購入できないという都市伝説もあるぐらいです。
私は、クレジットカードのコンシェルジュデスクに手あたり次第の店を探してもらい、3か月待ちで購入できました。


・自動巻き機械時計

機械時計はクオーツ時計とは違い、ゼンマイで動いています。ゼンマイは2日程度しか持ちません。手巻きであればその間にゼンマイを巻く必要があるし、自動巻きであればつけて手を振る必要があります。普段からつけている人はいいですが、時々だけつける場合は自動巻き時計であれば『ワインディングマシン』に装着して、回しておくことで使わない間も動き続けることができて、いざ使うときに時刻合わせをしなくてはならないという手間から解放してくれます。

もちろん、手巻きでゼンマイを巻くこともできますので、ゼンマイが切れている状態で使いたくなっても、すぐに使用することができます。左真ん中のリューズを一段引いた状態で時計回りに回します。20回転ぐらいで秒針が回り始めます。あまり巻きすぎるとゼンマイを痛める可能性があるため、50回転以下にとどめておきましょう(十分巻けています)。

普段使いの時計なので傷だらけです。
ゼンマイを巻くと下のインダイヤルの秒針が回り始めます


・ストップウォッチ機能(計時機能)

クロノグラフであるデイトナにはストップウォッチ機能がついています。向かって右上のボタンでスタート/ストップ、右下のボタンでリセットです。一般的なストップウォッチでは、スタート→リセットでラップタイムを計れますが、デイトナにはそのような機能はありません。最悪壊れます。必ず、スタート→ストップ→リセットの順に押しましょう。もちろん、ストップ中に再スタートすることは可能です。



・ボタン、リューズ使用後のねじ込み忘れに注意

それぞれのボタンやリューズは防水のためねじ込み式になっています。使用する際は、反時計回りに回して、ねじ込みを解除してから使用します。使用後は必ずボタンをねじ込んでおきましょう。忘れると、水だけでなく湿気が侵入して故障の原因や寿命低下につながります。


・ロレックス デイトナの資産価値

高級腕時計は持ち運べる不動産といっていいぐらいの価値があるものがあります。元々高価であるだけでなく、入手が困難なモデルでは購入時より価格が上がることもあります。このロレックス デイトナの116520というモデルは2016年にモデルチェンジして116500LNに移行しましたが、116520は販売開始からずっと入手困難が続いていました。私は当時100万円前後で入手できましたが、度重なる希望小売価格の変更(値上げ)もあり、それに伴って販売価格だけでなく買い取り価格も上がっていきました。

価格.com 116520 デイトナ 自動巻き (ホワイト) の価格推移グラフ

そういう意味では、希少性をもって生産終了しているので価値が急に下がるとは考えにくく、資産価値としても十分にあると考えられます。

・国内正規品と並行輸入品

ロレックスには国内正規品と並行輸入品があります。国内の正規代理店で購入したものが正規品でそれ以外の物は並行輸入品になります。海外の免税店で自分で購入したものも並行輸入品になります。ロレックスにおいて、この両者の違いはほとんどありません。国際保証なので、日本の正規代理店で並行輸入品のメンテナンスを受けることもできます。唯一の違いは、保証は保証書発行日(購入日)から2年間ということで、並行輸入品の場合は業者が海外で買い付けた日が保証開始日になるため、保証期間が短くなります。それだけです。なので、ロレックスは並行輸入品であっても大きな問題にはなりません。ただ、デイトナ116520の場合は、並行輸入品は入手性が高い代わりにプレミア価格で販売されていました。国内正規品のほとんどない入荷を待って定価で買うか、並行輸入品をプレミア価格で買うかという感じでした。